ベトナム横断 (3/3) ~日本人未踏の秘境へ~
はちみつ村と線香市場でディープ過ぎるお土産を手に入れ、興奮気味の我々。
ついでに付近で有名な釣りスポットを探っていると...
原付にまたがり地元の兄ちゃんが一言。
「ついてこい」。
怪魚を釣り上げろ!
未舗装の悪路にもかかわらず、原付はかっ飛んでいく。
揺られること数分、溜池のような場所に辿り着いた。
赤丸部分が今回の釣りスポット。
エサを隣のおっちゃんからもらい、怪魚を狙って糸を垂らす。
頭は空っぽ。
時がゆっくりと流れる...
残念ながら釣果はゼロ。
現地の人のバケツの中にも、数センチの小魚しか泳いでいなかった。
結論:30キロ級の怪魚はいない。
釣りを終えて車に戻ってきた頃。
「この先に観光地があるんだ」と聞かされる。
地図を見ても何も載っていない。
半信半疑で原付きを追いかける。
秘境の滝のぼり
やたら細い道を走ること数分。
え?プール?
大自然の中に突如現れる人工物。
違和感しか無い。
水も濁ってるし、入るのはちょっと...
しばらくベンチで休憩していると、さらに一言。
「ついてこい」。
先にあるのは薄い鉄板一枚のみ敷かれた吊橋。
打楽器のように我々の足音を増幅させる。
サンダルつっかけてグイグイ登っていく兄ちゃん。
途中で蛇と戦いながら、上流へと進んでいく。
追いつくだけでも必死。
岩間を飛び越え、草木をかき分け、ようやく再上流へ。
水は濁っているが、清々しい眺め。
兄ちゃんがやたら一緒に写真を撮りたがる。
きっと我々の写真はSNSに投稿されていることだろう。
さて、帰り道が辛いのは旅の常。
往路で体力を削られた我々。
注意しながら川を下るも、泥沼にドボンする人も。
満身創痍で帰還し、しばし川沿いのカフェ ( ?)で休憩。
疲れた身体にレッドブルが沁みる。
日曜だが他の観光客は見当たらず。
静謐。
まさに秘境。
地元の人に案内してもらうという貴重な体験をすることができた。
今回のツアー地は相当マニアック、日本人未踏の地と言っても過言ではないだろう。
ほぼ半日、案内してくれた兄ちゃんにお礼を言い、Quy Chauを後にした。
ナイスガイを連れてきてくれた運転手にも感謝である。
帰りの車の中の会話
筆者 :「Was he your friend, Mr. driver?」
運転手:「Ha ha ha, No~!」
ベトナムは暖かい。
支払い
地元の兄ちゃんへのちょっとしたお礼 150,000 VND (約750円)
おわり。