ベトナム横断 (1/3) ~とりあえず西へ~
我々はこれからですね、あてのない旅に出かけます。
かの大泉洋が原付ベトナム縦断1800キロの道中で通過した地。
ハノイから南に200キロ、タインホア省 ニソンに滞在している我々。
日曜なので仕事もオフ。
暇を持て余した上司と遊びに行くことになった。
この上司が渋い。
「お姉ちゃんのいる店でカラオケとか~」→「チャラい」
「河でラフティングとか~」→「チャラい」
「洞窟探検とか~」→「チャラい」
時間をかけて作成した提案は、ことごとく「チャラい」と一蹴される。
挙げ句「辺りでシケモク吸ってる現地人から、グッとくる情報取ってこい」と。
ちなみにグッとくる情報の例とは、
- 「車で3時間かかるナントカ村の村長が、巨大キノコのありかを知っている」
- 「この川の上流では体長1 mの怪魚が釣れる」
など。
グッとくる情報集めに東奔西走する我々。
最終的に得られたのは以下の2つ。
- 西の村に線香が売っている。
- 川の上流 (西の方角)に釣りスポットがある。
そんなこんなで日曜の昼下がり。
持ち物は水とビール。
怪魚を見据えて、釣り用品も。
「とりあえず西へ」とだけドライバーに伝え、我々は走り出した。
つづく。